退職後の健康管理

退職後の健康管理

就労中は、所属事業所の案内に沿って定期健康診断や人間ドックを受診し、当組合からの費用補助や健康保持増進のための保健事業を利用することができました。
しかし、退職後はこれらの機会が減少するため、ご自身で主体的に健康管理を行うことが必要となります。
そのため、退職後に生じやすい生活習慣の乱れによる健康被害を防ぐためにも、適切な食事、運動習慣、睡眠など、日々の生活習慣を改めて見つめ直すことが重要です。

当組合では、加入者の皆さまの健康づくりを支援するため、健康づくりWeb動画を公開しています。以下の動画では、「フレイル対策」及び「女性の健康」に関するポイントを、約10分の短時間で分かりやすくまとめています。
退職後の健康管理にもご活用いただけますので、ぜひご覧ください。

フレイル対策動画のご視聴はこちら
女性の健康動画のご視聴はこちら

退職後の医療保険制度についてはこちら (「健康保険制度解説」→「退職後の医療保険制度」リンク)

退職後の健康を支える自治体の保健事業

自治体が実施する健康診断やがん検診、健康相談・健康教室などは、無料または安価で利用できる場合があります。退職後の健康管理を進めるうえで、これらの自治体サービスを積極的に活用することが重要です。
お住まいの自治体がどのような取組を行っているかについては、 自治体の広報誌やホームページ等で最新の情報を確認してみましょう。

特に気を付けたい病気と対策

年齢を重ねるにつれて、さまざまな病気のリスクが高まります。
そのため、若いうちから生活習慣を整え、継続的に健康管理へ取り組むことが重要です。

がん

がんは日本人の死因の中で最も多く、年齢とともに発症リスクが高まります。
しかし、がんはどの年代でも発症する可能性があり、特に女性では、子宮頸がんは20代から、乳がんは30代から発症者が増え始めます。
生活習慣の改善により、がんのリスクを低減することは可能ですが、すべてのがんを予防することはできません。
そのため、適切な年齢と受診間隔でがん検診を受け、早期発見・早期治療につなげることが重要です。
また、年齢とともに発症率はさらに上昇します。退職後は職場健診の機会がなくなるため、自治体が実施するがん検診を積極的に活用することが重要です。
〈対策〉
 ・自治体のがん検診を定期的に受診
 ・喫煙者は禁煙支援の利用
 ・適正体重の維持
 ・過度な飲酒を控える など

【参考】国が推奨するがん検診一覧

千葉県内市町村のがん検診について

高血圧

高血圧は自覚症状がほとんどないまま進行し、脳卒中や心筋梗塞など重大な疾患の原因となります。退職後は運動量の低下や生活リズムの乱れにより、血圧が上昇しやすくなります。
〈対策〉
 ・減塩を意識した食事
 ・適度な運動(ウォーキング・筋力トレーニング)
 ・体重管理 など

糖尿病

糖尿病は、過食・運動不足・肥満などの生活習慣が大きく影響します。放置すると、腎臓病・神経障害・失明などの合併症につながることがあります。
 〈対策〉
 ・食事のバランス改善(野菜・たんぱく質を増やす)
 ・適度な運動(ウォーキング・筋力トレーニング)
 ・適正体重の維持 など

脂質異常症

血液中のコレステロールや中性脂肪が増えることで、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。自覚症状がないため、健診での早期発見が重要です。
〈対策〉
 ・揚げ物・加工食品を控える
 ・魚・大豆製品・野菜を積極的に摂る
 ・適度な運動(ウォーキング・筋力トレーニング) など

メタボリックシンドローム(メタボ)

メタボリックシンドローム(メタボ)は、内臓脂肪の蓄積に加え、高血圧・高血糖・脂質異常のうち2つ以上が重なる状態を指します。放置すると、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中など重大な疾患のリスクが高まります。
退職後は運動量の低下や生活リズムの変化により、内臓脂肪が増えやすくなるため注意が必要です。
〈対策〉
 ・適正体重・腹囲の維持
 ・野菜を多く含む食事、脂質・糖質の摂りすぎに注意
 ・毎日の歩行習慣や筋力トレーニング
 ・禁煙 など

ロコモティブシンドローム(ロコモ)

加齢により、立つ・歩くなどの移動機能が低下した状態を指します。進行すると転倒・骨折のリスクが高まり、要介護状態につながることがあります。
〈対策〉
 ・片脚立ち・スクワットなどの簡易運動
 ・毎日の歩行習慣(ウォーキング)
 ・筋力・バランス能力を維持する運動 など

フレイル

加齢に伴う心身の衰えにより、生活機能が低下した状態を指します。
フレイルには、次の 3つの要素があります。
 身体的フレイル:ロコモティブシンドローム(ロコモ)など、筋力や身体機能の低下
 精神・心理的フレイル:うつ状態や軽度の認知症など、精神面の機能低下
 社会的フレイル:社会とのつながりが希薄化し、孤立が進む状態
 これらが重なると心身の機能がさらに低下し、放置すると要介護状態へ進行する可能性があります。
〈対策〉
 ・たんぱく質を含む食事で栄養を確保
 ・適度な運動で筋力維持
 ・地域活動や趣味などで社会参加を継続
 ・生活リズムを整える など

サルコペニア

サルコペニアは、加齢に伴い筋肉量や筋力が低下する状態を指します。
歩行速度の低下や立ち上がり動作の困難など、日常生活の機能に影響が出ることがあります。
ロコモやフレイルとも深く関連し、進行すると転倒・骨折のリスクが高まり、要介護状態につながる可能性があります。
〈対策〉
 ・たんぱく質を十分に含む食事(肉・魚・卵・大豆製品など)
 ・筋力トレーニング(スクワット・かかと上げなど)
 ・毎日の歩行習慣(ウォーキング) など

骨粗しょう症

加齢とともに骨の密度が低下し、骨がもろくなる病気です。
特に女性は閉経後に急速に骨量が低下し、転倒・骨折のリスクが高まります。
〈対策〉
 ・カルシウム・ビタミンD・たんぱく質の摂取
 ・日光浴や適度な運動(ウォーキング・筋トレ)
 ・骨密度検査の定期受診
 ・喫煙・過度な飲酒を控える など

認知症

記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活に支障が生じる状態です。
退職による社会参加の減少や生活習慣の乱れが進行を早めることがあります。
〈対策〉
 ・人との交流を保つ(地域活動・趣味の会など)
 ・読書・学習・脳トレなどで脳を使う
 ・運動・睡眠・食事の質を整える
 ・気になる症状があれば早めに医療機関へ相談 など

目の病気(白内障)

加齢により水晶体が濁り、視界がかすむ・まぶしく感じるなどの症状が現れます。
高齢者に多く、進行すると日常生活に支障が出ることがあります。
〈対策〉
 ・定期的な眼科受診
 ・まぶしさ対策(サングラス・帽子) など

目の病気(緑内障)

視神経が障害され、視野が徐々に狭くなる病気です。
自覚症状がほとんどないまま進行することが多く、失明原因の上位に位置します。
〈対策〉
 ・40歳以上は定期的な眼科検診
 ・眼圧・視野検査の継続 など

歯周病

歯ぐきや歯を支える骨が炎症を起こす病気で、放置すると歯を失う原因となります。
歯周病は糖尿病・心血管疾患など全身の病気とも関連があり、退職後の健康管理でも重要な項目です。
〈対策〉
 ・定期的な歯科健診・クリーニング
 ・毎日の丁寧な歯磨き・フロスの使用
 ・禁煙(歯周病を悪化させる要因) など


リンク集

「こころとからだの健康づくり」に役立つ情報をまとめたリンク集です。
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